秋のゆらぎ頭皮に!精油を使用した頭皮ケア | AiB Organics
TOP >  ORGANIC COLUMN >  デトックス精油の代名詞!ローズマリー精油のススメとは?

ORGANIC COLUMN

心、肌、体に良いこと。オーガニックの話をしましょう。

Oct 24, 2022

デトックス精油の代名詞!ローズマリー精油のススメとは?

Rosemary and flowers

ローズマリー。その特徴的な香りから料理の香り付として使用されることの多いハーブですが、実はアロマテラピーにおいてはいわずと知れた「万能薬」。その歴史を辿ると常に私たち人間と共にありました。そんなローズマリーが重宝されるワケと、その効能について詳しくご紹介しております。

ローズマリー精油とは?

アロマテラピーは植物の有効成分を凝縮した精油を使い、心身のトラブルや、美と健康に役立てていく自然療法のこと。植物によって香りの種類も様々。植物の香りは私たちの心や体を包み込むように働きかけてくれます。
そんな数ある精油の中から今回ご紹介するのは「ローズマリー精油」
ローズマリーはポピュラーな植物ですよね。よくレストランなどで、お料理の香り付けとして、また、お料理の飾りとして目にする機会があるのではないでしょうか。実はローズマリー精油の持つ効能はとても幅広く、あまり知られていないかもしれませんが、アロマテラピー界ではまさに「万能薬」としてバツグンの人気を誇っている精油です。そんなローズマリーの魅力について詳しく一緒に見ていきましょう。
ローズマリーはシソ科の植物で、ハーブ系精油の部類にカテゴライズされる植物の1つ。主な原産地は地中海沿岸で、温暖で乾燥した地域でよく育ちます。シャープで小ぶりな葉っぱに、品種によっては異なりますが、11月から5月の間になると薄いピンクのような、紫色のような小さい花を咲かせます。ローズマリーが放つ香りは、可愛らしい花とは打って変わってとてもシャープなもの。そのシャープな香りこそがローズマリー精油の1番の特徴といっても良いでしょう。「香り」というと植物の花から放たれる香りをイメージしますが、ローズマリーの香りは、実は葉の裏から放たれています。
ローズマリーは数あるハーブ系の植物の中でも特に古い歴史を持っています。その効果効能から「若返りのハーブ」といわれ長く愛され、重宝されてきました。
ローズマリーという名前は古代ラテン語の「ロス・マリア」「ロス・マリヌス」に由来しています。その意味は「海のしずく」。水辺に多く生育する特性があり、離れたところから花が雫のように見えたため、そう名付けられたと考えられています。
そんなローズマリーは古代エジプト時代にはすでに存在していたと考えられています。
また、古代ギリシャ時代では、ローズマリーは神に捧げる植物として利用されていた歴史があります。その当時古代ギリシャでは神秘的な植物として利用されてきました。
このように、ローズマリーは幅広いシーンで人々に愛されてきました。

Rosemary and oil

ローズマリーは「記憶」の精油?!

長い歴史を持つ植物であるローズマリーは、「若返りの水」としてだけではなく、その他にもユニークな効果をたくさん持ち合わせています。そのうちの1つが「記憶」に関するもの。
これはイギリスで行われたとある研究によって実際に証明されているほど。ローズマリーの香りを嗅いだグループと、そうでないグループに分け、あるタスクを伝えた後にクイズに答えるという実験において、ローズマリーの香りを嗅いだグループの方が正解率が高く、その後のタスクにおいても、ローズマリーの香りを嗅いでないグループに比べ、落ちついて取り掛かることができていたという研究結果が発表されました。ローズマリーが持つシャープな香りが、脳を刺激し、集中したいときや運転の時、集中力を上げ仕事の効率を上げたい時、眠気を覚ましたい時などに効果的な香りであるとされています。これを「頭脳明晰化作用」と呼びます。
また、こうした実験結果が発表されるはるか昔から、ローズマリーは記憶や思い出の象徴とされ、ローズマリーで作られた冠を被りながら勉強をする人もいたという話も。
でななぜローズマリーは集中力や記憶力アップに効果的なのでしょうか。それはローズマリーに含まれている成分「シオネール」がカギを握っています。シオネールは空気中に蒸発し、息を吸い込むと血液中に取り込まれます。精油の香りを嗅いでシオネールが血液中に入ると、血液を通して脳に運ばれ、記憶を司る部位に作用します。イギリスで行われた研究では被験者たちの血液を調べた結果、血液中のシオネール濃度が高かったということが発表されたそう。
また、近年日本で行われた研究においても、ローズマリーに記憶力アップ効果があるということが証明されています。さらには、アルツハイマーや、痴呆症の方々にローズマリー精油の香りを嗅いでもらうことで、症状が緩和されるという研究結果が出ており、日本全国のアロマショップでローズマリー精油の売り切れが続出したということがありました。
脳に作用し、記憶力と集中力がが75%アップするということが実験で証明されているローズマリー精油。特にその効果を活かすためレッスンや試験の10分前ほど前に香りを嗅ぐことで、より効果を得られるとされています。
リモートワークが主流となってきている今、長時間の家でのお仕事によって集中力が続かないなどといった時、ローズマリーの香りを嗅ぐだけで、集中力アップだけではなく、お仕事の効率もぐんと上げるのを手伝ってくれるでしょう。

Brain system

ローズマリーと美容の関係?

幅広い効能を持つことで知られているローズマリー精油。記憶力だけでなく、実はローズマリーと「美容」は切っても切り離せない関係にあるということをご存知でしたか?
美容とローズマリーの深い関係性の始まりは、14世紀まで遡ります。
14世紀、当時のハンガリー王妃であったエリザベートが体調を崩していた時、ローズマリーのチンキ剤を主成分とする液体のおかげで体調が回復したということがありました。それだけでなく、ローズマリーチンキでエリザベートはみるみる若返り、当時70代にして20代の王子にプロポーズされたという逸話から、その液体が「若返りの水(ハンガリーウォーター)」と呼ばれるようになりました。それからというもの、ローズマリーはスキンケアなどの美容やヘルスケアに良い植物として名を広く知られるようになったと考えられています。
現在に至っても、ローズマリー精油は様々な化粧品の効果を引き立てる成分として使用されています。表示名称では、化粧品で使用される際には、「ローズマリー葉エキス」「ローズマリー油」とされることが多く、医薬部外品では、「ローズマリーエキス」「マンネンソウエキス」「ローズマリー油」などとされています。
では一体なぜローズマリーは、美容にいいとされているのでしょうか。
それは、ローズマリーに含まれる複数のポリフェノール由来の成分によるもの。強力な抗菌、抗酸化作用が期待できます。老化の原因の1つは体内の活性酸素の増加によるもの。活性酸素が増加することで、肌の潤いを保つコラーゲンや、肌の弾力性を維持する役割をするタンパク源であるエラスチンを生成する「線維芽細胞」を刺激します。これにより、お肌のハリを保つのに必要なタンパク源が生成されなくなってしまうため、老化の主な原因になると考えられています。
ローズマリーには、強力な抗菌・抗酸化作用が期待できます。
お肌の酸化は、しみやたるみ、シワの原因となるため、抗酸化作用のあるローズマリーは美容効果が高く期待できます。
これらの作用によって、老化の元となる活性酸素を除去することが期待できるため、ローズマリーは老化を防ぐ、「アンチエイジング」に効果的であると考えられています。
そして、ローズマリーには、血行を促進する作用もあり、お肌のターンオーバーを促してくれる作用も期待できます。そのため、顔色アップに繋がります。

抗糖活性化を多く含む?

また、ローズマリーの特徴として、抗糖活性化作用を多く含んでいるということが挙げられます。まず「抗糖活性化」とは一体どんな作用をもたらすのでしょうか。
例えば「酸化すること」が「体がサビること」だとすると、「糖化すること」とは「体が焦げる」ということ。
糖化は食事などから摂った余分な糖質が、体内のタンパク質などと結びついて細胞などを老化させる現象のことです。この糖化は、老化の主な原因として近年注目されています。
では体が糖化していくと、どのようなことが起きるのでしょうか。糖化は、老化を引き起こすだけではなく、それによって作られる「AGEs」と呼ばれる悪玉物質である「糖化最終生成物」が生成されます。これは、体の中で過剰な糖質とタンパク質が結びついた結果、タンパク質の性質が変わり、細胞などを焦げつかせてしまうのです。そうして、内臓を始めとする体内組織に作用し、動脈硬化、白内障、アルツハイマーなど多くの病気を引き起こす可能性も。このように体が糖化することを、発見した人の名前をとって「メイラード反応」ともいわれています。
ホットケーキが焼ける時、こんがりと焼けて茶色くなりますよね。これも糖によって引き起こされる現象の1つです。食事では、糖がこんがり焼けると「いい匂い」と感じますが、これが体で起きていると考えると、とても危険であることがイメージできると思います。
糖化によって生み出された老廃物が皮膚の細胞に沈着すると、シミやくすみとなって肌の老化の原因にもなるため、糖化は特に女性にとっては大敵ともいえるのではのではないでしょうか。AGEsは一度生成されると分解されにくいため、「体の糖化を防ぐこと」 を日頃から意識していきたいものですね。
ローズマリーには、糖化が促進するのを防いでくれる「抗糖化作用」があります。この抗糖化はガン細胞などにも効果が期待できるとして、医療の現場でも近年注目を浴びているとか。
この他にもローズマリーは、ロスマリン酸や、カルシノン酸、といった機能性成分や香気成分を含有し、複合的な作用によって心身の健康維持に有益な効果を示すということが期待されているのです。
このように長い歴史を私たち人間と歩んできたローズマリーは、日常に取り入れることのメリットが詰まったハーブの一種なのです。

Rosemary and essential oils

ローズマリーが含まれたお茶を飲むことや、ローズマリーエキスが含まれたスキンケア製品を使用するように、ローズマリー精油を日常に取り入れることでも十分に効果が期待できます。ただ香りを香るだけではなく、これからの寒くなる時期はにローズマリー精油数滴とホホバオイルをブレンドしマッサージやアロマバスをすることで、さらに精油の効能が楽しめる時期がやってきます。よりローズマリーの持つ効能をお楽しみいただくために、精油をお選びの際には不純物の入っていないものをお選びください。AiB Organicsでは、世界でもフランス農務省が認めた厳しい有機基準をクリした証である「ABマーク」を取得した無農薬精油をご用意しております。 ぜひ、ローズマリー精油が放つ香りと共に、そのものが持つ幅広い効能をお楽しみくださいませ。