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ORGANIC COLUMN

心、肌、体に良いこと。オーガニックの話をしましょう。

Nov 16, 2022

隠れた万能精油!スイートオレンジ精油のススメとは?

Sweet orange oils

アロマテラピー界でも、私たちの生活においても何かと馴染みのある香りを放つ「オレンジ」。スイートオレンジの精油は意外にも知られていないとてもバラエティに富んだ効能があるということをご存知でしたか?今回は¥、これからの季節にも大活躍のスイートオレンジ精油について詳しくご紹介しております。

スイートオレンジってなに?

今回のコラムは前回のローズマリーに続いておすすめ精油第二弾 「スイートオレンジ」について詳しくご紹介していきます。スイートオレンジ精油は、アロマテラピー界では、隠れた人気者です。 オレンジジュースを濃厚にしたような、親しみやすい柑橘系の香りを放つスイートオレンジ精油は実はアロマテラピー界で「万能精油」と呼ばれているラベンダーやゼラニウム精油と並ぶほど万能な精油。 とはいっても、なんとなくオレンジの香りがするということは分かってもどんな効能を持っているかはイメージしずらいという方もいらっしゃると思います。そんなスイートオレンジについて詳しく一緒に見ていきましょう。
よく、「スイートオレンジ精油と普通のオレンジは何が違うの?」と質問を受けることがあります。実は、アロマテラピーで使用されるスイートオレンジやオレンジスイートと呼ばれているオレンジの種類は、私たちがよく口にする生食用のオレンジと同じものを指しています。 そのため、スイートオレンジが放つ香りはお菓子や飲料品、洗剤や芳香剤などさまざまなシーンで馴染みのある香り。そのため、精油の独特な香りが苦手という方でも比較的好まれることが多い精油の1つです。
スイートオレンジの香りは、苦手な方が少ないことからアロマテラピー界では「老若男女問わず人気の香り」とされています。
オレンジと聞くと、地中海やフロリダとイメージされる方も多いかもしれません。ですがその原種は中国南西部からヒマラヤにかけての地域にあったと考えられています。とある一説によると、2世紀頃に中国からローマへと伝わり、再度7世紀頃にイスラムに渡り、その後ヨーロッパに持ち込まれたともいわれています。また、ギリシャで最も美しい女神に捧げられたとされている「黄金のリンゴ」の正体は、オレンジであったという諸説もあり、オレンジがはるか昔に伝わっていた可能性も考えられているんだとか。
そんなスイートオレンジの木は常緑木、精油は果皮から圧搾法によって抽出されます。精油の中では刺激性も低く、作用が穏やかなのが特徴です。
オレンジにはたくさんの種類がありますが、スイートオレンジ種はバレンシアオレンジ、ネーブルオレンジ、ブラッドオレンジなどがあります。同じミカン科のオレンジビター種は、「ダイダイ」と呼ばれており、 さまざまな精油が抽出されます。果皮からはやや苦味があるフレッシュなビターオレンジ、枝や葉からはプチグレン、花びらからはフローラルな芳香を放つ貴重なネロリが得られるのです。

Trees with orange

スイートオレンジでポカポカ?

スイートオレンジは、寒くなるこれからの時期におすすめしたい精油の1つ。それは一体なぜでしょうか。それはスイートオレンジが持つ温熱作用が、他の精油に比べてずば抜けているから。スイートオレンジは発汗作用があり、体を温め体内の循環をよくしてくれる働きがあります。また心への主な作用としてエネルギーの循環を促し、リラックスを促してくれる作用があります。 また、スイートオレンジを語る上で忘れてはいけないのがその主成分。 スイートオレンジは約96パーセントが「d-リモネン」、その他4パーセントが「n-オクタナール」によって形成されています。中でもd-リモネンは代謝を促進させる効果があります。代謝がアップすることと、体が温まることは常にイコールの状態にあります。体が冷えていると血液の循環が悪くなり、体の隅々まで酸素が行き渡らなくなります。 また、体が冷えている時は筋肉が収縮されるため、末梢神経が圧迫されて腰痛などの直接的な原因にもなります。また、血液がスムーズに流れないために老廃物が溜まって体が浮腫みやすくなります。 スイートオレンジ精油を使用することで、これらの不調を緩和することが期待できます。
体が冷えるという現象は男性に比べ比較的に女性に多いとされています。その理由は、女性の方が男性に比べて筋肉量が少ないということ。それに加え、女性の体調不良には常にホルモンバランスが影響しているとされています。 筋肉量が少ないと、体内の血液の巡りや循環がうまく回らずに滞ってしまいます。その結果冷えが起き、そこから体のこりへと繋がっていく仕組みになっているのです。そして、ホルモンバランス。ホルモンバランスが崩れることで、生理不順などの体にさまざまな症状が現れることがあります。そして冷えもその1つ。ホルモンのバランスが崩れてしまうと、自律神経の働きが低下し、手足の先まで血液が十分に行き渡らない状態に。スイートオレンジは体の循環を促してくれると共に、植物が持つ自然由来の成分によって、自律神経のバランスを整えてくれる働きを持っています。

Citrus oils

冬の夜にはスイートオレンジがぴったり?

ここまで、スイートオレンジが体の血行促進に役立つということをお伝えいたしました。寒くなるこれからの時期は、体が冷えて血行が悪くなることでホルモンバランスが崩れてしまうだけだはなく、「不眠」が起こりやすいということも近年は問題視されています。
ではなぜ冬は不眠が起きやすいとされているのでしょうか。
その大きな理由としては、「日照量」があげられます。冬季に日照時間が短くなることで、私たちの目から取り込まれる光量が不足します。 その結果、脳内において「セロトニン」と呼ばれる神経伝達物質の合成が低下していきます。このセロトニンは、私たちの気持ちを落ち着かせる作用があります。光を浴びる量が不足することで、「セロトニン機能の低下」によってうつの症状を発症するというメカニズムとなっているのです。
また、このセロトニン機能の低下は、「メロトニン調節の不全」にも繋がります。気持ちを落ち着かせる作用のあるセロトニンが「幸せホルモン」であるとするなら、「夜を知らせるホルモン」がメラトニンです。 メラトニンの主な働きは、体温や血圧を下げる作用、私たちを睡眠へと誘導すること。夜に分泌されるということから、「ダークホルモン」とも呼ばれています。
朝にしっかりと日光を浴びることでセロトニンが分泌され、私たちの体が活動的になります。そうすることで、夜22時頃にメラトニンが自然と分泌されます。「夜になると眠くなる」という仕組みは、朝にセロトニンをしっかりと分泌できているかによるということになります。 日本の冬期は、日照時間の関係でどうしてもセロトニンの分泌が減少してしまいます。そのことから、冬になると不眠の症状を感じるという方が多くいると考えらているのです。
そんな不眠には、スイートオレンジ精油と真正ラベンダー精油をブレンドし、寝室に香らせるのがおすすめです。
スイートオレンジにはリフレッシ作用、リラックス効果、落ち込みがちな気持ちを前向きにしてくれる効果があります。そのため、日照時間が短くなる冬期にスイートオレンジを使用することはとても効果的。 そして、真正ラベンダーは、リラックス効果の他に、不安定な気持ちを落ち着かせてくれる働きがあります。
「ラベンダー」という名前はラテン語で「洗う」という意味。その名の通り、日照量の減少によって不安定になってしまった私たちの心を優しく整えてくれる作用が期待できることでしょう。

スイートオレンジは美容にもいい?!

スイートオレンジは、不安や緊張を和らげてくれる「心への作用」が注目されがちですが、意外と知られていないのがスイートオレンジの持つ美容効果。です。
美肌になりたい時にはゼラニウム精油、ローズ精油と並ぶほどスイートオレンジは効果が抜群。
柑橘系の精油は美肌に良いにも関わらず、「光毒性」があることで知られています。この光毒性というのは、精油などの光感作物質を肌につけた状態で日光に当たることで色素沈着(シミ)や炎症などの皮膚トラブルが起きることを指しています。これは、精油に含まれる成分が紫外線に反応することで引き起こります。
ですがスイートオレンジ精油は光毒性がないというのが特徴です。 そのため、スキンケアの一環として柑橘系の精油の効能を取り入れたい時、スイートオレンジ精油を使用することで安心して精油の効能を取り入れることができます。スイートオレンジは、コラーゲン生成促進作用があり、お肌のキメを整えてくれるのにとても有効な精油です。
また、お肌の炎症を抑える働きも兼ね備えています。さらに、肌が乾燥しがちなこれからの時期に保湿にもとても効果的とされています。スイートオレンジの主成分は「リモネン」です。リモネンは、血行促進や免疫力強化作用があります。そのため、スイートオレンジをスキンケアに使用することで、お肌にとってうれしい様々なメリットがあるのです。 実際にスイートオレンジは、数多くのお肌に有効な成分からスキンケアやエイジングケア製品、育毛シャンプー、育毛剤、香水まで美容という面で幅広く使用されているのです。
ですが、スイートオレンジは直接お肌に使用することができません。 そのため、ホホバオイルなどの植物性オイルとブレンドして、また、精製水、フローラルウォーター、植物性グリセリンなどと混ぜて化粧水として使用するようにしてください。
また、スイートオレンジと似ているのが「ビターオレンジ精油」です。 ビターオレンジはよくスイートオレンジと同じというように考えられますが、全くの別物。スイートオレンジはフレッシュな香りを放ちますが、ビターオレンジは大人のようなビターな香り。光毒性のないスイートオレンジに対して、ビターオレンジは強い光毒性を持っているのでよく見極めることが必要となります。

Oranges and an oil

今年も本格的に冬がやってきます。冷たい空気や日照時間の関係によってなんとなく気分が落ち込んでしまったとき、スイートオレンジ精油を日常に取り入れることで、心や体を優しくサポートしてくれることでしょう。
AiB Organicsでは、フランス農務省が認めた厳しいオーガニック基準をクリアした証「ABマーク」を取得したスイートオレンジ精油をご用意しております。日本の冬は空気が乾燥していながらも湿気が多く、体感気温はとても低く感じられますよね。そんな寒い冬にはお家で暖かくゆっくりしたいもの。この冬の癒しの時間を、スイートオレンジの香りに包まれてみませんか?