Sep 12, 2022
9月病にも!秋のメンタルケアに効果的な精油のススメ
夏から秋に変わり、徐々に秋の深まりを感じるようになりましたね。秋が深まると気分が落ち込みやすくなる「9月病」に悩まされてしまう方が多くいらっしゃいます。落ち込みがちなメンタルのケアには自然由来の香りを持つ精油がぴったりです。実は「香り」と私たち人間の歴史はとても長いのです。そんな精油と人間の歴史とメンタルケにおすすめ精油について詳しくご紹介いたします。
心、肌、体に良いこと。オーガニックの話をしましょう。
Sep 12, 2022
夏から秋に変わり、徐々に秋の深まりを感じるようになりましたね。秋が深まると気分が落ち込みやすくなる「9月病」に悩まされてしまう方が多くいらっしゃいます。落ち込みがちなメンタルのケアには自然由来の香りを持つ精油がぴったりです。実は「香り」と私たち人間の歴史はとても長いのです。そんな精油と人間の歴史とメンタルケにおすすめ精油について詳しくご紹介いたします。
太陽の眩しい8月が過ぎ、9月に入り一気に秋めいた気候となっていますね。このように毎年秋の訪れによる急激な気候の変化によって、精神的な不調に悩まされる方が多くいらっしゃいます。季節の変わり目に体調が崩れやすくなるのは当たり前のこと。そのことを「季節性うつ」と呼び、現代人の多くの方が季節の変わる時期特有の精神面の不調に悩まされます。
特に台風やゲリラ豪雨などの気圧の変化が著しくなる8月の終わりから9月にかけては、激しく気分が落ち込むなどの症状に悩まされる方が急増します。このことから近年では夏の終わりから9月にかけて現れる不調のことを「9月病」と呼んでいます。そんな9月病のつらい症状を緩和するには精油がおすすめです。
今回は秋に急増する精神不調のメカニズムと精油の関係にについて詳しく見ていきましょう。
9月病という言葉は比較的新しい言葉であり、一体どのような不調をもたらすのかイメージが湧かない方もいらっしゃるのではないでしょうか。ズバリ9月病の主な症状は「うつのような症状」です。その症状は、一言で説明するのはとても難しいですが、脳のエネルギーが欠乏した状態で、憂鬱な気分やさまざまな意欲の低下、それによって引き起こる無力、疲労、頭痛、腹痛、消化不良などの身体的な不調があげられます。 特に、朝起きられず、夜に眠れなくなってしまうなどの症状が目立つのが特徴ともいわれています。
9月病は男女を含めた日本のビジネスパーソンの約半数がその症状を実感しているほど!誰もがなる可能性があるものなのです。四季がはっきりしている日本ではその症状に悩まされている人が多く、特に女性は実に50%以上がその症状に当てはまることが発表されており、男性に比べ女性の方が9月病になりやすいと考えられているのです。
そんな9月病の主な原因となるのが「生活面での原因」と「気候面での原因」となります。生活面によるものは夏バテからくる不規則な睡眠、食生活の乱れ。さらにここ2年は流行する感染症による不自由さからストレスが高まっているということも。気候面では、特に9月は台風やゲリラ豪雨などが多い時期であるため、8月からの急激な寒暖差に体がついていけなくなるということが不調に繋がる原因となるのです。
上記で、9月病の原因とは生活面での原因と、気候面が深く関係するということをお伝えいたしました。実はこの気候面は私たちの精神面に深く関わってきます。
夏が終わり秋が深まると気温がグッと下がりますが、それと同時に「日照時間」もグッと短くなります。この日照時間は私たちの生命機能を司っている大切な神経である、「自律神経」と深く関係しているのです。
日照時間とは日の出から日没までの時間のことを指していて、6月の「夏至」に長さのピークを迎えます。そこから12月の「冬至」に向かって徐々に日の出の時間が短かくなっていき、東京での夏至と冬至の差はなんと4時間40分もあるといわれています。
自覚はなかったけれど、よく考えてみたら夏の終わり頃から秋に向かって、気分の落ち込みがあったという経験がある方も多いのではないでしょうか。
では、なぜ気分の落ち込むことと日照時間が関係しているのでしょうか。私たちの体は太陽の光に浴びることで「セロトニン」を分泌させます。セロトニンとは、脳内伝達物質の1つであり、精神を安定させる働きをしてくれるとても大切なもの。日照時間が短くなることでこのセロトニンを浴びる時間が減ってしまい、気持ちが沈みやすく、精神面のバランスが保ちにくくなるメカニズムになっているのです。
また、私たち人間の体には「概日時計」と呼ばれる体内時計を調節する機能が備わっていて、睡眠や覚醒、ホルモン分泌のリズムを日常的に整えています。この概日時計を司っているのが、脳の視床下部という部分にある「視交叉上核(しこうさじょうかく)」と呼ばれる神経で、オーケストラの指揮者のような役割をして概日時計を司ってくれています。
このように日照時間と私たちの脳と精神面の関係は深く、切っても切り離せない関係にあります。9月病は疾患ではないためその症状の緩和方法を見つけるのは非常に難しいとされていますが、実際に多くの方がこの時期に精神面の不調を感じているのも現実です。
そんな精神面のバランスを整えるには、精油がおすすめです。
アロマテラピーでは精油は「植物の香りがもたらす心のトリートメント」として用いられます。精油のご紹介の前に、私たちと香りとの深い歴史について覗いてみましょう。
「精神面のケア×香り」は実はとても長い歴史にあります。その歴史はなんと、紀元前3000年前のメソポタミア、古代エジプトまで遡ります。
まず最初に、香りは「火」の発見とともに私たちの生活において使用されるようになったと考えられています。香りを意味する英語「perfume」の由来が「pre(throught)+fume(煙)」から来ているように、人がいい香りに接した最初の方法こそが偶然にも火を点けることであったといわれています。
そうして草木を燃やす中で、煙と一緒に立ち上がる香りに気付いた当時の人々は、その香りを神秘的なものとして宗教儀式に用いるようになりました。それが紀元前約3000年前。レバノンスギを焚いて香りを神に捧げ、白檀(サンダルウッド)、ニッケイ、イリスなどをミイラの防腐剤として使用していました。また、防臭効果を利用するため、部屋を香りで満たし、香油を体に塗り、衣料に香りを染み込ませて楽しんでいたとも伝えられています。
その習慣がやがてギリシャや古代ローマに伝わって、香りの原料を蒸留した精油が作られるようになったことが精油の起源です。そうしてヨーロッパまで広がり、16世紀には皮革産業が盛んだったフランスのグレース地方に皮革の防臭剤として香料が持ち込まれるようになりました。また、フランスの温暖な気候が多くの原料植物を栽培するのに適していたことも相まって、次第に香料生産の中心として発展したとされています。さらに、14世紀にハンガリー王妃が「若返りの妙薬」として使用したと言われるハンガリーウォーターは香水の起源だと考えられています。
19世紀には、天然香料の分析が進み、合成香料が製造され始めあした。こうして火の煙から広まった香料文化は、私たちの生活においてとても身近なものになりました。
旧約聖書では、神に捧げる香りのしつらえ方や処方箋などが詳しく記されていました。このように古代の人々は儀式の演出や魔除けなどの祓い浄めなどに香りを重宝させていたのです。
それぞれの国や宗教によって、重宝される香りが違っていたというのも興味深いポイントではないでしょうか。
キリスト教、特にカトリックの教会ではアラビア付近が原産となっている乳香(フランキンセンス)が。多くの日本人にとって身近な仏教では、聖なる木として愛されている白檀(サンダルウッド)、ヒノキやスギの木の香りが。沖縄地方、ヨーロッパ地方では魔除けとしてフトモモ科の常緑木である丁子(チョウジ)が神聖な香りとして重宝されているのだとか。 実際に現代に至っても、お香を焚いたり、精油を楽しんだりと、香りと人の関係がとても密接であるということが分かりますよね。
ここまで、人と香りの深い歴史について詳しくご紹介してきました。古代の人々が魔除けとしてや空間浄化の一環として香りを重宝させてきたように、香りは私たちの脳に伝わり、気分を鎮めリラクゼーションへと導いてくれる作用があります。
ここからは9月病によって引き起こる精神面の不調緩和を手助けしてくれる精油についてご紹介します。
基本的に精油はどれも、心の状態や体調を整えてくれることからメンタルケアに効果を期待できないものはないといえますが、中でも特に効果が期待できる精油をご紹介していきます。
まず浄化をしてくれる精油の代名詞ともいえるのが、ジュニパーベリーです。古くから魔除けや宗教儀式の際に使用されてきた精油で、浄化に優れた精油です。ジュニパーはヒノキ科の常緑針葉樹で、黄色い花と緑や青の果実をつける植物のこと。一般的にはあまり聞きなれない精油ですが、実は人間が最初に利用した植物の1つといわれていて、北アメリカ、アジア、ヨーロッパなどで多く自生している植物です。ジュニパーベリーというとスパイシーながらもほのかな甘い香りを放ちますが、その香りがお酒「ジン」の香り付けに使用されていることからジュニパーベリーという名前が広がりました。
「浄化」と聞くと日常的に取り入れるのは難しいのでは?と思ってしまいますが、そんなことはありません。ジュニパーベリーはデトックスにも高い効果を発揮してくれるため、バスタブなどに入れることで1日の疲れやマイナスな感情を浄化してくれ、「心と体をスッキリ」させてくれます。また、身体をポカポカに温めてくれる作用もあり、リラクゼーションを司る副交感神経を優位にしてくれる働きもあります。そのため、寒くなり落ち込みがちなこれからの時期にぴったり。
また、邪気払いのハーブとして効果を発揮してくれるのはラベンダー精油とローズマリー精油。古代ローマから親しまれてきたハーブは香りに魔除けの力があるとされていて、邪気払いに強力な効果が期待できるとされています。ラベンダー精油はアロマテラピーを代表するリラクゼーション効果の高い精油。その効能も非常に幅広いですが、ラベンダー精油にも浄化の作用があります。なんとなく疲れを感じたり気分がどんよりしてしまう時、ラベンダー精油の香りを嗅ぎながら深く深呼吸してみましょう。ふと肩の力が抜け、気持ちのデトックスができることでしょう。交雑種が多いラベンダーの中でも原種に近い「トゥルーラベンダー=真正ラベンダー」を選ぶことでより効果を期待できるでしょう。
ローズマリー精油は悪魔から護ってくれる神秘的な力を持つ聖木としてヨーロッパでは宗教の儀式の際に使用されてきた聖なるハーブです。ジュニパーベリーと同じようにデトックス効果が高く期待できるため、アロマバスに使用することで心と体をクリアな状態へと導いてくれる効果があります。
その他にも、その昔キリスト教の方々に愛されていたとされるフランキンセンス、また日常的にも取り入れやすい香りを放つユーカリなど浄化やデトックスを手伝ってくれる精油はたくさん。ご自身の好みにあった精油をお選びいただくことで、より効果をお楽しみいただけるでしょう。
「いい香り」と聞くと女性的なイメージがありますが、香りは性別や年齢を問わず癒しを与えてくれとても幸せな気持ちになりますよね。精油にはただ香るだけではなく、その香り自体に効果や意味があります。9月も中旬を迎え、徐々に日照時間が短くなる頃。近年は長時間自宅にいることが増えたため、自然の香りに心の癒しを求める方も多くなったのではのでしょうか。より良い精油の効果を得るために大切なポイントは「良質な精油を選ぶ」ということ。AiB Organicsの精油はどれも、フランス農務省が認めたオーガニック認証「ABマーク」を取得した100%無農薬精油。安心して精油の効能をお楽しみいただけます。ぜひ、これからの季節、精油をお気軽に取り入れ、ご自身を労わる日々のメンタルケアにお役立て下さいませ。