香りを嗅ぐだけで健康になれる?!アロマのメカニズムとは | AiB Organics
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ORGANIC COLUMN

心、肌、体に良いこと。オーガニックの話をしましょう。

Nov 12, 2020

香りを嗅ぐだけで健康になれる?!アロマのメカニズムとは

アロマテラピーで使われる精油は、どのようにして私たちのカラダに寄り添ってくれるのでしょうか。オーガニックの精油と、そうでないものは一体どこが違うのでしょうか。今回は、精油が私たちのカラダに伝わるしくみを、分かりやすくご紹介します。

精油について

前回のコラムでは、精油が持つ感染予防に役立つ作用を紹介いたしました。今回のコラムでは、精油がどのように私たちの体に作用し、どのように心身に伝わるのかというしくみをご紹介していきます!前回もご紹介しましたが、アロマテラピーという言葉はフランス語であり、日本語では「芳香治療」と言われています。アロマテラピーの主な特徴は、植物の香り成分を凝縮した「精油」と呼ばれるエッセンスを使用することです。この精油は、エッセンシャルオイルとも呼ばれており、種類の違う様々な植物からなっています。この精油自体が持つ香りは非常に様々であり、それぞれの特有の効能を持ち合わせいます。その精油の香り成分が、私たちの心身のトラブルに優しく穏やかに働きかけ、より健康な状態へと導いてくれます。精油の一滴には数えきれなほどの香り成分が凝縮しており、自然が生み出した植物の貴重な恵みなのです。精油という言葉を聞くと、植物油をイメージされる方も多いと思いますが、精油と植物油は別物なのです。アロマテラピーの基本となっている精油は、植物が持つ香り成分である「芳香物質」を、植物の葉、花、果実、根、樹脂、心材などから抽出した、揮発性有機化合物が集まったもの。植物自らが外敵や病気から自身の身を守るときや、受粉を促す際に植物体内で作られ蓄えられた香りの成分は、ホルモンバランスのトラブルや、菌の繁殖の抑制、私たちの心身のリラックス効果に優しく働きかけてくれます。また、とても興味深いことに、植物の部位によって、精油が持つ効能が変わると言われているのです!例えば植物の葉の役割。この部位は、光合成によって作られた植物に欠かせない栄養を作り出し、私たちの生活に必要な酸素を作り出します。そんな葉から採れる精油はスッキリとした香りの精油が多く、抗菌作用や、リフレッシュ作用があるといわれています。

黄色と白の小さなお花

精油が心身に伝わるメカニズム

ではどのようにして精油が私たちの心身に伝わるのでしょうか?通常、私たちが匂いを嗅ぐときには鼻を使って嗅ぎますが、その匂いが何の匂いなのかを判断しているのは、鼻ではなく、「脳」なのです。実は「香り」とは、形のある化学物質が集まったもの。水素、炭素、窒素、酸素と呼ばれる元素がつながった低分子化合物(分子量の小さい化合物)で、なんとその数は数十万種類と言われているのです!一つの匂いのようでも、実際には、何百種類もの匂いの成分が混ざり合うことによってできています。私たちの鼻から嗅いだにおい物質は、鼻腔の奥にある嗅状皮と呼ばれる部分に届きます。嗅上皮は先端に、嗅繊毛と世呼ばれる受容器の働きする嗅細胞を持ち、この嗅繊毛が最初に「におい物質」を受容するのです。嗅繊毛にはおよそ400種類もの嗅覚受容体を持ち、鼻から入ったにおいの分子はぴったり合う受容体の元へと向かいます。そして、ぴったりと結合したにおいの情報が「電気信号」へと変換され、脳の嗅球(嗅細胞が受容した匂い分子の情報を処理し、嗅覚中枢へ伝える脳の領域と呼ばれる領域)に伝わり、情報処理が行われ、嗅皮質へ送られます。で匂いが嗅皮質から脳の各場所へ伝わるルート大きく分けて三つと言われており、まず一つ目は、脳の扁桃体から視床下部と呼ばれれる場所に伝わるルート。この扁桃体と呼ばれる領域では、「好き嫌い」などの感情が呼び起こされる場所です。その次のステップに繋がる視床下部では、自律神経系、ホルモンなどが関係する内分泌系、免疫系に作用します。そして二つ目は嗅皮質から前頭葉に伝わるルート。このルートでは嗅いだにおいに関するイメージが作られます。また、ここのルートでは味覚などほかの感覚からの情報と組み合わさります。そして三つ目は海馬と呼ばれる領域に繋がるルート。このルートでは記憶の情報が引き出されます。香りを嗅ぐことで、懐かしい気持ちになったりすることは、このルートが関係しているのです。これらの情報がぴったりと結びつくことによって、私たちははじめて香りを「匂い」として認識するのです。

むらさき色の脳の絵

精油が皮膚に伝わるメカニズム

実はアロマテラピーで使われている精油は、香りを嗅ぐだけでなく、植物油で希釈し、肌に直接塗ることでも効果を高く発揮します。その理由は、アロマテラピーで使われる精油は分子が非常に小さく私たちの皮膚になじみやすく、浸透しやすい性質を持っています。また、親油性があるため、皮膚の保護膜を作る皮脂にすんなりと溶け、皮膚を通過したのち、私たちの体内に吸収されます。そして吸収された精油は、毛穴や表皮の角質層から浸透していき、表皮とともに皮膚を形成する真皮の毛細血管や、リンパ管などの体液に入り、私たちの全身の各器官に穏やかに働きかけてくれます。アロマテラピーのアプローチ方法の一つである、精油を使用したアロママッサージには、血流を促進し、香り成分が身体の隅々まで行き渡り、精油本来が持つ効能をさらに高めてくれる働きがあります。そうして、私たちの体内に取り入れられた精油の香り分子は、体内で体液の流れにのり、カラダの各器官に作用したのち、私たちの体内で分解され、最後には私たちから分泌される汗、尿や便などとして体外へと排出されます。アロマテラピーで使用される精油には、免疫やリラクゼーション効果だけではなく、肌の抗菌や、抗炎症作用にとても効果が期待できるものも多くあり、このようにして私たちの健康をサポートしてくれるのです。

手の上に乗っているアロマオイルと葉っぱたち

オーガニックと非オーガニック

これまで、精油が私たちのカラダに伝わるメカニズムをご説明してきました。私たちの大事な体内に入るからこそ、精油選びは慎重に、大事に選びたいものですよね。オーガニック精油と一言でいっても、実はたくさんの種類があり、大きく分けて精油と精油ではないものに分けられます。精油とは天然の植物からのみ抽出されたものです。100%天然の精油のことは、「ピュアナチュラル」といい、ピュアナチュラルの中でも有機栽培の基準を満たした精油をオーガニックと呼びます。非オーガニックアロマオイルとは、化学的な芳香剤を混ぜ合わせていたり、アルコールなどで希釈しているもの、また、石油由来の合成成分を混ぜてカサを増して作られたもののことを指します。こうした非オーガニックのアロマオイルは私たちの日常の中で手に入りやすく、低価格で売られていることが多いです。 実は100%オーガニック精油はなかなか手に入りににくいのです。100%オーガニック精油であるためには、化学肥料を使っていない土壌の良い畑で作られており、とても香りが良く、カラダへの効果や、気持ちも安らいだり、本当のアロマテラピー効果をもたらしてくれます。私たちの大事な体内に入り、カラダを直接癒してくれる精油。だからこそ、100%天然の精油であるかが大切です。

小さい花たちとアロマオイルの瓶

私たち AiB Organicsでは、信頼の証、安全、安心の100%オーガニック認証の精油を取り扱っております。ぜひこの機会に、皆様の健康維持のためにアロマオイルを取り入れてみてください。